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健康づくりのヒント

当社の管理栄養士・西方陽子によるコラムです。

第3回「冷え性」

nav2_1「冷え性」は身体の他の部分は冷たくないのに、手足の先などが冷たく感じる状態のことを言い、血行不良により手や足の先にまで血液が行き届いていないことから生じます。
その原因はいろいろとありますが、その1つ「低体温」についてお話させていただきます。

 

本来人間の体温の平均は36.5度くらいですが、最近低体温の人が増えています。
低体温の人の体温は35度台以下ぐらいで細胞の新陳代謝が活発でなくなり、免疫力も低下するためさまざまな病気にかかりやすくなります。
また基礎代謝も低下するため脂肪を燃焼しにくくなり太りやすくもなります。

 

この低体温の原因は現代人の食生活や生活習慣からくる複合的なものと考えられます。

 

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  • 夜型生活や朝食抜きの食生活
  • バランスの偏ったダイエット
  • 冷たいものや甘いものの食べすぎ
  • 運動不足
  • 夏は冷房、冬は暖房完備の環境

 

 

朝食は脳にエネルギーを与えるだけでなく、夜に下がった体温を上昇させる働きがあります。
朝食を抜く生活を続けていると体温が上がりにくくなり、労働意欲の低下、能率の低下、さらには疲れやすいという人が多くなってきます。
また夜型生活の人に多い夜食の習慣も朝食を食べることを意識して行うことで、夜食の量が自然と減り結果夜型から抜け出せるようになります。

 

バランスの偏ったダイエットを行うとビタミン・ミネラルが不足し、摂取した糖質からエネルギーや熱を作り出せず低体温になることがあります。
また冷たいものや甘いものは身体を冷やしてしまうものが多いので、寒い冬はもちろん、夏でもがぶ飲みは控えたほうがいいですね。

 

運動をすると身体が熱くなるのは筋肉が熱を発生させているからです。nav2_3
筋肉が多いほど熱が発生しやすく体温が上がります。逆に脂肪は寒さを感じにくいのですが一度冷えるとなかなか暖まらないことから、現代人に多い運動不足からくる筋肉が少なく脂肪多めの身体では熱を作る力が弱く低体温を招きやすくなります。

 

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また寒い時は身体が熱を作り出し、暑い時は発汗により体温を下げるといった調節を脳の自律神経が行っています。
しかし冷暖房完備の環境で1年中暮らしているとこの調節能力が鈍ってしまい、必要な時にすばやく体温を上げることができなくなり血行不良が発生してしまいます。

 

 

 

以上、低体温にならないためには規則正しい生活習慣と適度な運動、空調設備に頼りすぎないことが大切になってきます。
これらは遠いようで実は冷え性改善には一番の近道かもしれません。

 

また今すぐに身体を温めたい人は、おへそより1~2cm下にカイロを貼りまnav2_5しょう。
手足の先が冷たいからといってカイロで指先を温めようとしても指先にまで血液がうまく回っていない状態なので、それよりもまずは血管が多く集まっている部分を温め血液を末端まで流してあげることで身体全体を効率良く温められます。

西方陽子
管理栄養士西方陽子
(関西テレビライフ)

特定保健指導を担当。指導実績は延べ600人を超える

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