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健康づくりのヒント

当社の管理栄養士・西方陽子によるコラムです。

第1回「夏バテ」

夏バテは正式な病名ではなく、夏の暑さからくる体調不良をまとめて「夏バテ」と呼んでいます。
その原因は水分不足による脱水症状、食欲減退による栄養バランスのくずれ、糖分の多い冷えたドリンクの飲み過ぎ、また体温調節のコントロールができなくなってしまうオフィスでの冷房病や運動不足など、自ら夏バテを作り出している場合もあります。

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それでは夏バテしないための夏場におススメな食事のとり方をご紹介いたします。

 

  • 体力を維持するために→ たんぱく質をしっかり摂る。
    肉や魚は良質のたんぱく質ですが食欲がない時は豆腐でたんぱく質を摂りましょう。
  • ビタミンB群を上手に摂りましょう
    → 特にビタミンB1は糖質の代謝をスムーズに行い、エネルギーに変えてくれます。豚肉やうなぎに多く含まれていますし、未精製の穀類に多く含まれていますので白米を玄米や胚芽精米にかえるだけで手軽に摂れます。
  • 調理法にもひと工夫を→食欲を刺激する香辛料やお酢なども上手に使いましょう。
    お酢の適度な刺激が胃腸の粘膜の分泌を促進し胃腸の調子を整えてくれたり、お酢に含まれるクエン酸は体内の疲労物質を取り除いてくれます。

 

これらの食材が使われているおススメの食品が「冷やし中華」と「生姜焼き」
これら2つを栄養学の観点から分析してみましょう。

  • タレに使われているお酢
  • 具材の焼き豚、卵、ねぎ。ねぎに含まれているアリシンがビタミンB1の吸収をアップさせます。
  • 最後にトマトを乗せれば紫外線からお肌を守るためのビタミンACEがバランス良く含まれています。
「生姜焼き」
生姜焼き
  • 残ったタレまでご飯に絡めて食べてしまうと塩分と脂肪分の摂りすぎです。さらにあの香ばしいにおいにつられついついご飯のおかわりなんてしてしまうとカロリーオーバーですね。
  • これだけでは栄養バランスが保てませんので、サイドメニューに野菜を添えましょう。
  • 豚肉にはビタミンB1が豊富です。
  • 生姜に含まれるショウガオールという辛味成分には強い殺菌力と新陳代謝を活発にさせ発汗作用を高める働きがあります。
「冷やし中華」

冷やし中華

  • タレがゴマだれの場合、カロリーが約2倍になってしまいます。ゴマだれを食べる場合はタレを残すようにしましょう。
  • 冷やし中華だけではカルシウムが不足していますので、食後にヨーグルトを食べましょう。

暑くてだるくて食欲がなくなる夏こそ、しっかり食べて乗り切りましょう。

西方陽子
管理栄養士西方陽子
(関西テレビライフ)

特定保健指導を担当。指導実績は延べ600人を超える

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