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健康づくりのヒント

当社の管理栄養士・西方陽子によるコラムです。

第12回 しっかり食べよう (1)

多くの女性が体重やスタイルを気にしていると思います。「痩せている方が良い」と思っている人も多いはず。太っているよりも痩せているほうが健康的に見えるかもしれませんが、痩せすぎがもたらす体の不調やリスクについて考えてみましょう。

 

・エネルギー不足
太りたくないことを意識するあまり過度に食事制限を行うことで、一時的に体重は減りますが、リバウンドや、基礎代謝の低下・筋肉量の低下・エネルギー不足など、さまざまなリスクがあります。また、ご飯やパンなどの主食を極端に減らし、野菜中心の食事をしている人も、エネルギー不足の恐れがあります。
摂取エネルギーが少なくなると、脳は「飢餓状態」になり、少ないエネルギーでも活動できるようエネルギーを体内に溜め込もうとする働きが助長されます。
若い時はそれでも毎日を過ごせていたかもしれませんが、貧血や無月経、冷えなど、少しずつ体は悲鳴をあげているかもしれません。

 

体重と身長の関係から算出される体格指数BMI
BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷身長(m)
18.5未満・・・・・・痩せ
18.5以上25.0未満・・標準
25.0以上・・・・・・肥満

 

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肥満の判定でもよく用いられるこのBMIですが、高すぎても低すぎても死亡率が高まるという統計があり、23~25が最も病気にかかりにくいと言われています。また女性の場合、体脂肪率が30%以上で肥満と判定されますが、BMIが18.5未満で体脂肪率が30%を超えているような人は、体脂肪の量が多いのではなく、骨格筋の量が少ないため、体重あたりの体脂肪の割合が多いと考えるべきです。このような状態が何年も続いていると、本人だけでなく将来生まれてくる子どもの健康にも影響を及ぼします。
最近の研究では、若い女性や妊婦が低栄養だと、生まれてくる子どもの体重が不足したり(低出生体重児)、その子どもが将来生活習慣病になるリスクが高まると言われています。(母胎の低栄養という環境に適応した胎児は、生後、通常量のミルクや食事を与えられると過剰摂取になってしまうからだと考えられています)
また骨粗鬆症やロコモティブ症候群など、骨密度の低下や筋肉量の減少などによる運動器の機能が衰えて、介護のリスクが高まる可能性もあります。骨密度や筋肉量は年齢を重ねるほど増加しにくくなり、成長には20代までの時期が大切です。

 

・エネルギー不足に適応してしまった体を、内面から変えていきましょう

エネルギー不足に適応してしまった体に急にエネルギーを送り込めば、余ったエネルギーを蓄えようとするため太ることになります。ゆっくりと半年から2年程度かけて、食べる量を徐々に増やすことで、代謝をはじめとする体の機能が改善され、しっかり食べても太りにくい体になっていきます。
また運動も取り入れ、体脂肪率を25%程度に維持するようにしましょう。

西方陽子
管理栄養士西方陽子
(関西テレビライフ)

特定保健指導を担当。指導実績は延べ600人を超える

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